双子妊婦に安定期はない!妊婦が救急受診に備えておくべき3つのこと

双子妊娠

双子妊婦が緊急時に備えておくべき最低限のことです

 

とら
とら

実際に妊娠中の出血で救急受診した経験を踏まえて、看護師目線からお伝えします!

【この記事を読んでわかること】

  • 妊婦の救急受診に備えるべき3つのこと
  • 現役看護師も使っている!病院スタッフに伝わりやすい電話の仕方

双子育児中、看護師のとらです。
双子妊娠にはいろいろなリスクがつきもので、安定期はないと言われていますよね。
私自身も妊娠中は不安な毎日を過ごしていました。
実際、双子妊娠中に膣からの出血が2回あり救急外来を受診しています。
幸いなことに大きな問題はなく出産に至りましたが、救急受診に備えておくことの重要性を感じました。
そこで今回は私の経験をもとに、救急受診に備えておくべき3つのことをご紹介していきます。

救急受診に備えるべき3つのこと

  1. 15週頃から出産準備
  2. タクシーの登録(移動手段の確保)
  3. クリニックや病院の緊急時の電話窓口確認

15週頃から出産準備

出産準備とは、主に下記の3つが挙げられます

  • 入院バックの準備
  • 子供用品の準備
  • 自宅に赤ちゃんを迎える環境整備

双子妊娠中は切迫流産・早産の可能性が高いです。
救急受診した後に即入院ということもあり得ます。
入院準備を15週頃から、としたのは一般的につわりが落ち着いてくる頃だからです。

まずはマタニティ用品の購入や入院バックの準備からはじめ、子供用品の購入や自宅環境も徐々に整えていきましょう。
子供用品などは早めに準備しすぎてもしものことがあったら…と不安になりますが、妊娠中期から後期になってくると安静指示が出ることもありますので、動けるうちに少しずつ入院準備を進めていくことをおすすめします。
ベビー服や抱っこ紐など、自分で手に取って選びたいものもあると思いますので、動けるうちに見て回って購入はネットですぐできるようにしておくと便利です。
母子手帳健康保険証診察券は緊急時でも忘れることがないように常に持ち歩くバックに入れておくか分かりやすい場所に置いておきましょう。

とら
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私はつわりがおさまった16週あたりから徐々に入院バックの準備を始め、25週くらいまでには終わらせるようにしました。

つわり中も症状がマシなときはネットでいろいろ調べたりして、子供用品は20週超えてから購入し始めました。

タクシーの登録

陣痛タクシーに登録しておくと安心です。
登録しておけば24時間対応、病院までの道案内不要、出血や羊水でシートが汚染してもクリーニング代不要、講習を受けたドライバーが来てくれるなど様々なサービスが受けられます。また、陣痛の時だけでなく、定期健診や救急受診での利用も可能です。
タクシー会社によってサービス内容が異なりますので、登録する際は確認してみてください。

また、タクシー配車アプリも登録しておくと気軽に呼べて便利です。

とら
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いくつか移動手段をもっておくと安心ですね。

緊急時の電話窓口確認

病院代表の電話番号と救急受付の電話番号が違う場合があります。
日中なら対応してもらえると思いますが、夜間電話してつながらないと大変です。
通っているクリニックや病院に事前確認しておきましょう。

とら
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どういう場合に救急受診するべきか・電話すればよいかなど、妊婦健診の際に聞いておくと電話しやすいですね。

受診すべきか悩む症状があるならまず電話すること!
明らかな異常でない場合、こんなことで電話してもいいのか?と悩むこともあると思います。
ですが、悩むなら電話すべきです。なぜなら、自己判断は危険だからです。
少量の出血だから…などと次の受診まで待っていて胎児に悪影響があってからでは遅いのです。
自分の身体と胎児を守るためにも、まずは受診すべきか悩んでいる・こんな症状があるけど様子をみてよいかなど、相談しましょう。
とら
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次の項目で、緊急時の電話で伝えるべきポイントを説明します
看護師が現場で使っている技法なので、電話が苦手な方はぜひ参考にしてみてください

現役看護師も使っている!病院スタッフに伝わりやすい電話の仕方

ISBARC(アイエスバーク)という、看護師が医師等へ報告する際にも使用している手法があります。
この手法は報告や相談をわかりやすく相手に伝えるためのものです。
妊婦が報告する際に応用すると以下のようになります。

【ISBARCとは】
Ⅰ:Identify(報告者)⇒妊婦の名前
S:Situation(症状・状態)⇒出血している、痛みがある
B:Background(経過・背景)⇒妊娠週数、多胎妊娠
A:Assessment(評価)⇒陣痛かも、破水したかも
R:Recommendation(要望・要請)⇒医師に判断を仰ぎたい
C:Confirm(指示内容の確認)⇒指示された内容の口頭確認
とら
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ISBARCを使った実際の電話報告の流れを説明します
電話の前に各項目の伝えたいことをメモにまとめておくとスムーズです

緊急時は焦っているので、電話口で何からどうやって伝えていいのかわからなくなってしまいがちです。
患者側が電話するときは、たいてい病院側が必要な情報を得るために質問してくれますのでそれに答えていけばよいですが、自分の状況を明確に伝えることができればより迅速な対応ができます。
看護師も緊急時の報告などで使っている方法なので、参考にしてみてください。

Ⅰ:Identify(報告者)

「そちらの病院の産婦人科医の○○先生に診てもらっている妊婦の□□(妊婦の名前)と申します」

妊婦の名前とかかりつけであることを伝えます。

S:Situation(症状・状態)

「今日の昼頃、性器出血があったのでお電話しました」

出血や痛みなど自分が気になっている症状を緊急性のあるものから簡潔に伝えます。

B:Background(経過・背景)

「双子妊娠中で20週目です」
「出血は初めてで、出血量はナプキンの半分くらい、色は薄い赤色です」
「お腹の痛みはなく、体動もあります」
「持病はありません」
「妊娠高血圧の指摘があります」

妊娠の経過や症状の経緯を伝えます。
病院側にはカルテがありますので妊娠経過を長々言う必要はありません。
症状に関して具体的な内容を説明しましょう。
双子妊娠中であることは必ず伝えてください。

A:Assessment(評価)

「破水ではないと思いますが、出血しているのでベッドで安静にしています」

症状から自分が感じていることや実施している対応などがあれば伝えます。
評価は難しいのでわからない場合は症状に対して今自分がどのように対応しているのか伝えましょう。

R:Recommendation(要望・要請)

「受診したほうがよいですか」
「○○先生に対応をお聞きしたいのですが相談できますか」

病院側に具体的な指示や判断を仰ぎましょう。

C:Confirm(指示内容の確認)

「すぐ受診ですね、今から準備して30分後に受診します」
「このまま安静にして翌日の午前〇時に受診ですね」

病院からの指示を再確認し間違いがないようにしましょう。

まとめ:双子妊娠のリスクも救急受診に備えておけば安心できる

  1. 15週頃から出産準備
  2. タクシーの登録(移動手段の確保)
  3. クリニックや病院の緊急時の電話窓口確認

双子妊娠中はなにかと不安も多いですが、緊急事態に上記3点を備えておけばいざ救急入院となったときも安心です。
緊急時は時間との勝負です。もしも出血や破水などがあればいち早く病院に着く必要があります。
自己判断は決してせず、病院側が早期に対応できるように自分の準備しておくことが大切です。
双子妊娠は初期のころからリスクについて散々聞かされると思いますが、本当にリスクばかりです。
自由に動ける期間は短いので、早めに準備しておきましょう。

 

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