【体験談】双子を出産してよかったこと(妊娠・出産~1歳まで)

双子妊娠

双子育児1年目。大変だけど、楽しいこともたくさんあります!

【この記事を読んでわかること】

  • 双子妊娠、双子育児の体験談
  • 双子妊娠のよいところ
  • 双子育児のよいところ(新生児から1歳になるまで)

私は双子を妊娠したときから今に至るまで、周りの人からは「大変だね」と言われ続けてきました。
実際に双子育児を経験してみると、たしかに大変なこと・つらいことも多いですが、双子だからこそ経験できたこと・よかったこともたくさんありました。
まだ双子育児を始めて1年目の私ですが、0歳双子のかわいいところ・双子でよかったことを実体験をもとにまとめました。
すべての双子妊娠・育児に当てはまることではなく、あくまで私が思う双子のメリットなので参考程度に見ていってください。

双子妊娠中、心配事は絶えませんが少しでも明るい気持ちを持てますように

双子妊娠でよかったこと

双子妊娠発覚から出産までのなかで、私が経験したよかったことを記録しています

双子発覚時の驚きと喜び

「胎嚢2つあるから、双子かもしれないね」

初めての産婦人科受診時に医師から言われ、とても驚きました。
自分が双子を産むなんて想像もしていませんでした。
家族計画としては子ども2人欲しかったので、一緒に来てくれたんだと思い嬉しかったです。

妊婦健診の間隔が初期から2週間に1回

私の場合、2週間に1回妊婦健診に通っていました。
健診回数が多いということはそれだけリスクがあるということですが、妊娠初期は胎動も感じられないので頻回に健診があることで胎児の状態を確認でき安心感がありました。
費用面でも、妊婦健診の受診券を追加でもらえたためそこまで負担がかからなかったのもよかったです。

「双子だから大変」と気遣ってもらえる

私はとにかくつわりが重かったので、産休まで休職する選択をしました。
医師からは「双子は流産しやすいからできるだけ身体に負担のかかる仕事(看護師)は休んで」と言われ、母性健康管理指導事項連絡カード(母健連絡カード)もスムーズに書いてもらうことができました。
職場にも「双子はリスクが高い」と周知してもらうことができました。
理解ある職場ばかりではないと思いますが、周りからは気遣ってもらうことが多かったので妊娠期間中は本当に助かりました。

産休に早く入れた

多胎妊娠の場合、産休は出産予定日の14週間前から入れます(単胎は6週間前から)。
帝王切開(出産日)が決まっていれば、その日から数えて14週前です。
私の場合、帝王切開が妊娠37週と決まったため、23週から産休に入ることができました。
双子妊娠は安静にすることが重要なので早くから産休に入れることはありがたかったです。

双子の胎動がおもしろい

双子がそれぞれ動き回るので胎動もよく感じられました。
妊娠後期に近づくにつれ、お腹がうねうねと動くのがわかるようになります。
次第に双子のどちらが動いたのかもなんとなくわかるようになってきます(わからないときも多々ありますが)。
双子妊娠中はお腹の様子を週数毎に写真を撮ったり胎動の動画を撮ったりして楽しめました。
出産後も見返して懐かしんでいます。

総合病院で出産できた

私はクリニックに通っていましたが、双子を取り上げていないという理由で総合病院に転院しました。
総合病院はNICUなど設備が整っており、帝王切開も麻酔科医立ち合いのもと行われたので安心感がありました。
産後も出産した病院の小児科
で診てもらえたので妊娠中の経過も共有してもらえましたし、子どもの乳児湿疹がひどくなったときは院内の皮膚科に紹介受診させてもらうこともできました。
子ども医療費の支給条件として、同じ病院を受診する分には追加で費用もかからないので、総合病院の中で他科受診できたのはお金の面でも助かりました。

希望のクリニックや病院が双子を取り扱っていないと残念な気持ちにはなりますが、総合病院や大学病院といった設備が整った場所で出産できるのは母子の安全を考えるとメリットだと思います。

双子の胎盤が見れた

「双子の胎盤が見れてよかった」と捉えるのは私が医療従事者だからかもしれませんが、見ておいて本当によかったです。
胎盤が見たい方は、病院側に「胎盤が見たい」と伝えておくと見せてもらえることがあります。
私はバースプランに書いて渡したら、帝王切開で出産した当日に助産師さんが病室まで運んでくれて見せてもらえました。
帝王切開当日は寝たきりなのですが、このときだけ少し身体を起こして見ることができました。

私の双子の胎盤は、ハートの形をしていて胎盤から臍帯が2本のびており、重さは1.2kgもありました。
普通の胎盤は見たことないですが、明らかにそれより大きくずっしり感がありました。
これが私のお腹の中にあって、双子の命をはぐくんでいたのかと感動したのを覚えています。
内臓系が苦手な場合は見ないほうがいいですが、双子出産した人しか見られない貴重な代物なので、興味のある方はバースプランに組み込んでみてはいかがでしょうか。

出産育児一時金が2人分もらえる

双子の場合、出産育児一時金は2人分もらえます。
現時点では1人当たり50万円なので、2人で100万円です。これは大きいですよね。
私の場合、入院費は単胎と双胎でほぼ変わりませんでしたし、入院費を差し引いてもプラスになりました。
そのおかげで入院中は個室を選択でき、快適に入院生活を送ることができました。
双子と母子同室するなら個室は必要ですし、その後の育児にも多大なお金がかかるので2人分の出産育児一時金は本当にありがたかったです。

自治体の保健師さんに気にしてもらえる

双子妊婦はそう多くないので、母子手帳を受け取ったときから双子妊婦と認識され気にしてもらえました。
事前に産後ケアやヘルパーの手配なども提案してもらえますし、妊娠中から事前申請しておくことで産後スムーズに利用できます。
また、多胎妊娠用のパンフレットや家族会などの案内もしてくれ、自分の知らない情報を教えてくれることもありました。
双子妊婦に対して特別な支援がない自治体もあるかもしれませんが、情報収集の手段として活用できるところは活用していきましょう。

双子育児でよかったこと(新生児~1歳まで)

新生児期から1歳までの双子育児のなかで、私が経験したよかったことを記録しています

双子が並ぶとめちゃくちゃかわいい

双子が並ぶ姿が、とにかくかわいいです。
・双子ベビーカーで並んで座っているとき
・バウンサーやベビーチェアで並んで座っているとき
・同じ寝相で眠っているとき
・同じ服を着ているとき
・2人で遊んでいるとき
などなど…本当にかわいくて、わざわざ双子を並べて何枚も写真を撮ってしまいます。
うちの双子はよく似ていたので、並べてみては双子当てゲームをして遊んだりもしていました。
動きがシンクロすると、さすが双子!と感動します。
小さい赤ちゃんが2人いるという奇跡を楽しんでいます。

双子コーデができる

双子が並ぶとかわいいに通じるものがありますが、おそろいの服を着せるとかわいさが増します。
服を選ぶときは同じサイズで2セットあるものを常に探しています。
うちは色分けせず、同じ色の服を着せています。
理由は、単純にまったく同じ服を着ているとかわいいのと、今後色の違いで取り合いや喧嘩になることを予防するためです。

双子同時授乳の多幸感

私は母乳が出たので初めの数カ月はミルクと混合でした。
最初は双子同時に授乳するなんて考えられなかったのですが、いざやってみると意外とできるようになります。
1人ずつの授乳は時間がかかりますが、同時授乳ならいっぺんで済むため時短です。
なにより、双子の頭が2つ胸の前にある光景を見てる時間がとても幸せなのです。
授乳→ミルク→おむつ→授乳…と新生児の間は永遠に繰り返していてなかなか眠れませんが、同時授乳中は2人とも静かだったので双子の顔をみて少し癒されたのを思い出します。

ただ、私が母乳と混合できていたのはわずか3ヵ月ほどでした。
しかもそのうち3週間ほどは諦めかけてほぼミルクにしていました。
育児に疲れてしまい、直母も搾乳も面倒になってしまったからです。(面倒なんて言い方は双子に申し訳ないですが、あのときは「こんなことはずっとやってられない」という気持ちが大きかったです…)
同時授乳できるにこしたことはないのですが、ミルクだけでも子は育ちます。
そして、ミルクの利点は他の人に任せられることです。
あまり母乳にこだわりすぎず、楽な方法を選択して育児を楽しむことを優先しましょう。

病院での健診が手厚い

通常は病院で1ヵ月健診を受けたあとは自治体の健診になります。
わが家の双子は低出生体重児でもあったので、病院でも定期的に健診を受けています。
自治体の健診の間に病院の健診が入るので、短い間隔で定期的に子どもの相談ができる機会を持てました。
病院の方針にもよりますし、すべての双子に当てはまることではないですが、産後も手厚く診てもらえるのはありがたかったです。

双子とおでかけすると声をかけてもらえる

双子とおでかけすると目立ちます。
散歩中やショッピングモールで双子ベビーカーを押していると、誰かしらには声をかけられます。
大半は「かわいいね」「大変だね、がんばってね」などの言葉をかけてもらえるので嬉しいです。
普段なら声をかけられたり目立つようなこともしたくない方ですが、双子が小さいうちは外出頻度が少なく夫以外の大人と話す機会がなかったので、双子をかわいがってもらえたり会話できたりするのは結構ありがたかったです。

夫が育児に参加できた

夫の職場では、周りの子持ち男性は1ヵ月しか育休を取っておらず単胎だったらわが家もそうなってたと思います。
しかし、双子だったので半年間の育休取得をお願いしました。
無事に半年育休を取ることができ、夫も育児参加できました。
双子でなければ半年も育休を取ることは叶わなかったと思います。
夫の育休期間があったおかげで、夫とともに育児をすることができスキルも身に付きました。
夫の気持ちの面でも「育児は夫婦でするもの」という考えが必然的に身に付いたように思います。
また、半年仕事を休んで子どもに向き合う時間が持てたことは夫の中でも有意義な時間だったようです。
もし双子でなく単胎だったら、ずっとワンオペでしんどくなっていたかもしれません。
双子だったからこそ夫婦の協力体制をより強く持てたのだと思いました。

ポイントがすぐたまる

同時にたくさん物が必要になるので、子ども用品店のポイントやクレジットカードのポイントがどんどんたまっていきます。
おむつやミルクもメーカーによってはポイント制度があり、ギフト券やおもちゃなどと交換できます。
とくにおむつは新生児期が一番消費率が高いので、この時期を逃さないようにしてください。(私はおむつにポイントがあることを知らず逃しました。後から知ってかなりショックでした…)
双子育児にはお金がかかりますので、ポイントも上手く活用していきましょう。

一度の出産で2人同時に育てられる

これは家庭によっていろんな意見があるかと思います。
私の場合は、とにかくつわりがしんどかったので、妊娠期間をもう一度過ごすくらいなら同時に2人産めて結果的にはよかったと思っています。
もし二度目の妊娠となると、そのときは高齢出産にもなります。
双子だったおかげで、子どもは2人ほしいという家族計画も達成できました。
ただ、双子妊娠はリスクが高いので安易に2人同時でよかったとも言い切れないところです。
無事に出産できたからこそそう思えるのだなと改めて感じました。

人によって2人同時が大変とか、年子の方が大変とかいろんな意見がありますが、結論は「どちらも大変」なんです。
子どもの特性にもよりますし、比べようもありません。
私も「2人同時でよかった」と自分が言う分にはいいですが、双子育児もしてない他人からそう言われたら「いや、全部同時なんてめちゃくちゃ大変だから!」と言い返したくなります(実際大変ですしね…)。
とにかく、双子か年子か単胎か…と子どもの数を比べるのではなく、育児をしているすべての家庭が大変ですし。みんながんばってるよね!とお互いを讃え合いたいです。

まとめ:私のこれまでの双子育児とこれからの双子育児について

最後に、自分のこれまでの双子育児の総括と、今後の双子育児についてお話します。

双子育児をしていると、あっという間に1年が過ぎてしまいました。
育児は子どもの数に関わらず大変だと思いますが、やはり初めての育児が2人同時進行、というのはそれなりに苦労します。
本音を言うと、「これは双子育児だから経験できる特別なことだ」と思わないとやってられないときもあります。
ただ、「一緒に産まれてきてくれたおかげで楽しいこともたくさんある」というのも事実です。

忙しく日々が過ぎていって記憶に残らないのは悲しいと思い、双子だから経験できたことやよかったことをまとめました。
この記事は私の備忘録的な部分もありますが、現在双子妊娠中の方が出産後の未来を想像しやすくなればいいなと思いました。
というのも私自身、双子妊娠中は「産後大変だろうな」ということは容易に想像できたのですが、「双子だからよかった」と思えることは産後しばらくないのでは?とすごく不安だったのです。
ネットで検索すると双子育児の大変さはよくわかりますが、いいところはあまり出てこないのです。
実際、双子育児は大変なので仕方ないんですけどね。
私は双子1歳以降の育児は未経験なので、イヤイヤ期や保育園などでこれからもっと大変になるかもしれません。
でもきっと、走ったりおしゃべりできるようになったりすることでもっと面白くなることもあるはずです。
もっと大変になるけど、もっと面白くなるんじゃないかって期待しています。

各家庭で環境が違うので、私の記事に共感できない方もおられると思います。
「双子育児=大変」なのは間違いないのですが、それだけじゃない、ポジティブな面もあるんだとか、こういう視点もあるんだというふうに見てもらえたら嬉しいです。
そして、双子妊娠中・育児中の方が少しでも希望を持てたらいいなと思います。

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